Salty Cheek

思いついたことの垂れ流し

10年前の自分へ

10年前に10年後の自分に書いたであろう手紙がある

 

「幸せな人生を歩んでいますか?何をしていますか?結婚はしていますか?」

 

そんなことを書いていたと思う。

 

 

 

今10年前の自分に伝えたいこと

 

「もっと自信を持って生きて。好きなことをして。自分が思っている以上に自分は強いし魅力的だから。自信を持って。」

 

 

 

シ集

痛風

 

ドライヤーで涙を乾かそうとした

 

一日中音を殺して生きてきたんだから

今ぐらいいいでしょ

 

本当の愛なんて

探すだけ無駄で

 

絶望と毎日にらめっこして

それを生きることだと誰が言ったの

 

すぐそこに暗闇はいつもいて

見えないフリ

忘れたフリ

 

 

 

 

 

冬眠

 

今日ポッカポカの天気なのに

全身黒コーデ

 

黒ブーツ

黒いトートバッグ

髪はどうせ風で乱れるからとかしただけ

 

久しぶりに見る太陽で

くしゃみが出そう

サングラスしてくればよかった

くしゃみが出そうで出ないから

鼻が痛いじゃないか

 

やっぱり私はじっと

布団の中で自分に埃が積もるのを

待つのがいいみたいだ

 

 

 

 

炎の中身

 

人生の中で一番腐り腐ってる自分なんて

誰が愛せるの

自分自身だって愛せない

拷問の繰り返しで

傷跡は消えないし

なかったことにもならないし

やり直せないし

ただ一息つきたいだけなのに

なんでどこにも寄りかかれる場所がないの

寄りかかろうとしたらそれは針の山だった

自ら光を求めて火に手を突っ込む

分かっていてもそれしか灯りが見えない

周りが止めても藁にもすがる気持ちで

重症の大火傷を負うまで我に帰れない

 

 

 

 

現在地

 

私の心は

嵐の海と

ざわめく森と

朝霧の静かな池にある

今の私は沈没寸前の音を奏でる船である

ギシギシ

ガランゴロン

静けさに鳴り響く

腐り砕ける船体の

いっそ

この、底を知らない

光のことも知らない

海底へ滑り落ち

人知れず歳月を過ぎ去りたく

腐った内臓

 

 

死んだ脳みそで嘘をつけない

 

栄養分は静寂と睡眠と人肌

 

毒は過去の記憶と現代社

 

腕にある無数の傷口は

数少ない私の感情の証

 

 

午前3時すぎ

やっとループから抜け出して

なんとか冷え切った睡眠薬

地下まで連れて行ってくれる

 

髪が鬱陶しくて

かきむしったら

軽くなった気がした

 

 

あー

どうしよう

充電きれそう

 

 

 

少年A

 

悲しい目の

寂しい顔した

女が好物の男は

いつも鎖骨が見えるような服着て

 

たれ目の

少しラフな微笑みで

今夜も寂しがりの魂に

気のままに腰ふりゃいいと思ってる

 

耳の裏に指を滑り込ませて

簡単にイかせて

うきうきでついてくる女

好きな香水はクロエ

 

実はねそいつの爪の中身は真っ黒

涎も青二才の匂いがする

 

 

そいつはおばさまに大人気

自由で若い時が恋しい熱女は

情熱を思い出させてくれると信じてる?

オバさーん

もう戻れないんだよ

 

解体作業

 

私デブだし

 

顎があと少し長ければまだマシな顔になると思うんだけどな

 

腹も空腹でぺったんこのはずなのに

贅肉のせいで全然薄く見えないし

 

肌も生まれつきそばかすがあるから汚く見えるし

 

お尻とかこの前見たらひび割れまくっててがっかりした

 

二の腕も太くて着る服も限られて

 

脚が細くなるように運動すると

ふくらはぎパンッパンでちっとも太ももは細くならないし

 

鼻も目と目の間が低すぎて横から見るとやばいし

団子鼻で毛穴もひどくて化粧しても3時間後にはギラギラで

 

写真とか見ると指も太くて

 

胸だけはたしかにあったけど

垂れて乳輪でかくて色が暗いし

 

特に好きな体の部分はないけど

 

気にならない程度なのは

耳 口 足 

そのくらい

 

 

全部嫌い

でも気にならない程度って幸せな事なのかもしれない

 

黒昼夢

 

 

瞬きしないで見つめてくるあの子は

違う世界にいて

脳みそが壁をつたって

のたうち回ってる

 

寝てても脳みそ勝手に逃げ出すから

笑っちゃう

 

冷たいフローリングと

空気中に飛んでる埃を

一日中眺めて

 

だんだん頭の中で

一番嫌いなあの人の声が喚きだす

 

 

 

帰り道

 

 

大学の帰り道

夏にしては少し肌寒い空気

 

電気がうっすらと点滅しているバスの車内で

無邪気に周りを見渡し、祖母に指をさして何かを伝えている少女

私は将来ああいう家族が欲しいのか?

ああいう将来の為に私は何をしなければいけないのか

あの祖母はどんな人生を歩んで海外のバスで孫と笑って

どこに向かうのだろう

 

本当に私が人生で欲しいものを目指せば苦は楽になるのか

 

 

人間って生き物が急に気持ち悪く感じた

自分もその一部だと考えると寒気がひどくなった

 

人間って最初はあんな小さくて何でもないように毎月流されているはずのただの細胞なのに

ある日突然人間として始まる成長

宇宙の広がりと同じなんじゃないかと思うくらいの速さで成長して

 

 

目の前でバスに揺られている

 

虫唾が走る世界

多分熱だろう

色々とみてしまった現実の

 

この世界は実は試験場

ここから出れたら成功

もしかして死んだら別の世界があって

目覚めると私はガラス観察窓付き部屋のベッドの上