Salty Cheek

思いついたことの垂れ流し

帰り道

 

 

大学の帰り道

夏にしては少し肌寒い空気

 

電気がうっすらと点滅しているバスの車内で

無邪気に周りを見渡し、祖母に指をさして何かを伝えている少女

私は将来ああいう家族が欲しいのか?

ああいう将来の為に私は何をしなければいけないのか

あの祖母はどんな人生を歩んで海外のバスで孫と笑って

どこに向かうのだろう

 

本当に私が人生で欲しいものを目指せば苦は楽になるのか

 

 

人間って生き物が急に気持ち悪く感じた

自分もその一部だと考えると寒気がひどくなった

 

人間って最初はあんな小さくて何でもないように毎月流されているはずのただの細胞なのに

ある日突然人間として始まる成長

宇宙の広がりと同じなんじゃないかと思うくらいの速さで成長して

 

 

目の前でバスに揺られている

 

虫唾が走る世界

多分熱だろう

色々とみてしまった現実の

 

この世界は実は試験場

ここから出れたら成功

もしかして死んだら別の世界があって

目覚めると私はガラス観察窓付き部屋のベッドの上